高校生活を過ごしていると、ふと思うことはありませんか?
誰でも自分の未来はわかりません。
しかし、未来に備えることはできます。
時間だけが無駄に過ぎて、高校生活が終わってしまうのは、さすがにもったいないと感じます。
部活動やスポーツ、趣味がある方は、そちらに打ち込んで追及していけばいいのですが、やりたいことが特に見つからないという方には、資格取得を強くおすすめします。
高校生だけでなく、誰にでも言えることですが、時間というものは有限です。
社会人になると、資格を取るための勉強ができる時間も大幅に減少します。
新入社員ですと▪▪▪仕事を覚える。
年功を重ねると▪▪▪責任が増える、仕事が忙しい。
などといった、資格勉強ができない理由が増えていってしまいます。

高校3年間は長いようで短いです。
後悔のないように時間投資しましょう。
自己投資の一つが、資格取得です。
この記事では、電気系の高校生活において、取得すべき資格について紹介していきます。
商業高校生におすすめの資格については、こちらの記事をごらんください。

資格取得のメリット

管理人が考える、資格取得のメリットといえば、
など、将来的にメリットは大きいです。
資格取得のデメリット

逆にデメリットを探してみましょう。管理人が考えるデメリットは、
などが挙げられます。
1,2については、避けては通れない道です。
どんな資格でも必ず費用と時間は費やすことになります。
問題なのは、3の「心が折れる」ことです。
始めから超難関の試験に挑んで、あまりの難しさのため心が折れてしまい、他の試験に対する意欲も無くしてしまう。ということがあります。
せっかく、資格取得を目指したのに心が折れてしまっては、あまりにももったいないです。
なので、この記事を読んでくださっている方には、ぜひ簡単な資格から挑戦していただき、自信をつけていただきたいです。
※管理人は後述する「電気主任技術者」にいきなり挑戦するのはおすすめしません。
高校生活で取れるお手頃な資格(電気系・受験資格制限なし)
こちらでは、電気系の高等学校でおすすめの資格について紹介していきます。
受験資格は特に問われませんので、安心して挑戦してください。
第二種電気工事士

電気系の学校に通っている方で、知らない方はいないといわれるほど、有名な資格です。
電気工事について必要な知識および技能が問われます。
筆記試験と技能試験があり、両方に合格することで、資格を取得することができます。
理想は、一回で両方合格するのが理想ですが、合否あるものなので、一定数不合格者はでます。
しかし、筆記試験のみ合格した方は、次回の筆記試験は免除され、技能試験を受けることができます。
この制度を利用して、複数回受験して合格する方も多数いらっしゃいます。
第二種電気工事士の詳細はこちら
| 試験名称 | 第二種電気工事士試験 |
| 試験実施団体 | 一般社団法人 電気技術者試験センター |
| 試験頻度 | 上期試験、下期試験があり 年2回 |
| 受験科目 | 筆記試験 技能試験 |
| 受験料 | インターネット申し込み9,300円 郵便による申し込み9,600円 |
工事担任者

電気通信回線設備に端末設備等を接続する工事に必要な資格です。
こちらの工事担任者は、工事を行う、あるいは監督をすることができます。
電話回線やCATVなどの配線、接続工事に関しても工事担任者の資格が必要となります。
資格の種類に関して、令和3年から試験制度が変更されていますので、こちらの表で確認してください。
| 旧名称 | 新名称(令和4年度以降) |
|---|---|
| AI・DD総合種 | 総合通信 |
| AI第一種 | 第一級アナログ通信 |
| AI第二種 | 廃止 |
| AI第三種 | 第二級アナログ通信 |
| DD第一種 | 第一級デジタル通信 |
| DD第二種 | 廃止 |
| DD第三種 | 第二級デジタル通信 |
工事担任者の詳細はこちらです。
| 試験名称 | 工事担任者試験 |
| 試験実施団体 | 電気通信国家試験センター |
| 試験頻度 | 定期試験 年2回 |
| 受験科目 | 電気工学 電気通信 |
| 受験料 | 8,700円(非課税) |
電気通信関係に興味がある方は、ぜひ挑戦していただきたいです。
消防設備士(乙種)

施設に設置されている消化器や火災報知器などの消防設備を点検・整備できる資格になります。
甲種は、消防設備の整備、点検、工事
乙種は、消防設備の整備、点検
ができる業務になります。
甲種は受験資格が必要(電気工事士免状、あるいは電気主任技術者免状があれば受験可)です。
電気工事士、電気主任技術者の資格を持っている方は、4類、7類の「電気に関する部分」が試験の一部免除となり、合格しやすくなっています。
しかし、消防設備士の合格基準は、各科目毎の成績が40%以上で、試験科目全体の成績が60%以上とありますので、電気の知識に自信がある方は、あえて一部免除を受けず成績を上げる方法を考えてみるのも一つの方法です。
消防設備士試験の詳細はこちらです。
| 試験名称 | 消防設備士試験 |
| 試験実施団体 | 一般財団法人 消防試験研究センター |
| 試験頻度 | 都道府県により異なる |
| 受験科目 | 甲種 筆記45問 実技7問 乙種 筆記30問 実技5問 |
| 受験料 | 甲種 5,700円 乙種 3,800円 |
陸上特殊無線技士

こちらの資格は、「陸上の無線設備を設置、操作するために必要な資格」です。
難易度は1級〜3級とあり、1級の合格率は30%前後とまずまずの難易度となっています。
陸上特殊無線技士と混同(間違われやすい)資格に陸上無線技術士という、かなり難関な資格があり、間違って受験してしまう方もいるので注意が必要です。
難しさのため心が折れてしまっては元も子もありません。
高校生で第1級陸上特殊無線技士に合格する方も珍しくありませんので、目指してみてはいかがでしょうか?
陸上特殊無線技士の詳細はこちらです。
| 資格名称 | 陸上特殊無線技士 |
| 試験実施団体 | 日本無線協会 |
| 試験頻度 | 年3回 |
| 試験科目 | 無線工学 法規 |
| 受験料 | 第一級 6,300円 第二級 5,600円 第三級 5,600円 |
資格取得に自信がついたら「電気主任技術者」に挑戦!
本記事の趣旨である「簡単な」からは外れてきますが、勉強好き、もしくはもっと上の資格を目指したい方はぜひ電気主任技術者の資格に挑戦していただきたいと思います。
通称電験○種と言われるもので、電気に携わる方なら誰もが知っている資格です。
「三種」であっても高校卒業時点で取っていると、それだけで一目置かれる存在になります。(超難関)
難易度は、三種から一種あり、一種が最も難しいです。
超難関とはいえ、高校在学中で「電験二種」に合格した人もいらっしゃいます。
超難関ですが、科目合格制度(4科目3年間)がありますので、高校在学中に科目合格を目指すのもありです。
電気主任技術者の詳細はこちらです。
| 試験名称 | 電気主任技術者試験 |
| 試験実施団体 | 一般社団法人 電気技術者試験センター |
| 試験頻度 | 上期試験、下期試験があり 年2回(三種) 一,二種は年1回 |
| 受験科目 | 理論、電力、機械、法規(三種は1次試験のみ) 一,二種は上記に加え2次試験(電力・管理)(機械・制御) |
受験料に関しては、三種は
- インターネット申し込みは7,700円
- 書面による申し込みは8,100円
一,二種は
- インターネット申し込みは13,800円
- 書面による申し込みは14,200円
となっています。
電気とは関係は薄いが工業高校生活で取っておきたい資格
危険物取扱者

電気とは関係が薄いですが、高校入学後、タイミングによっては最初に耳に入る資格が、こちらの危険物取扱者です。
難易度は、甲、乙、丙、とあり、甲種が一番難しいです。
乙種は1〜6類の種類があり、扱う危険物が違います。
甲種は受験資格が必要になってきますが、高校生活で取るのは不可能ではありません。
(乙種を複数類取る必要があります)
二級ボイラー技士

ボイラー設備とは、機械を動作させるために必要な熱量や水を温めて温水にする熱量を作り出すための装置をいいます。
ボイラー技士とは、簡単にいうと、ボイラー設備の管理、点検、修繕を行うために必要な資格です。
電気とは関係は薄いのですが、工業高校では一度は耳にすることがある資格ではないでしょうか?
以前は講習修了など受験資格がありましたが、現在では誰でも受験できますので、ぜひ挑戦してみてください。
二級ボイラー技士試験の詳細はこちらです。
| 試験名称 | 2級ボイラー技士 |
| 試験実施団体 | 安全衛生技術試験協会 |
| 試験頻度 | 月一回程度 |
| 試験科目 | ボイラーの構造に関する知識 ボイラーの取扱に関する知識 燃料及び燃焼に関する知識 関係法令 |
| 受験料 | 6,800円 |
資格取得のスケジュールを組んでみよう
工業高校生にとって、資格試験は多彩にあり、年間にすれば、かなりの数の試験が受験可能です。
(それこそ難易度にもよりますが、年間10以上の資格を取得する方もいます)
試験の難易度によって、学習所要時間が変わってくるため、どの資格を先に取るのか、そのためにはどのくらいの時間が必要なのかを見極めて、現実的なスケジュールを組みましょう。
無理なスケジュールを組んでしまうと、心が折れてしまい、勉強の意欲がなくなり、せっかく立ち上がったのに成果が0ということにもなりかねません。
特に最初は、時間にゆとりを持って、成功を体験してください。
その成功体験が、次の資格取得のモチベーションとなり、心が折れにくくなります。
同時に2つ以上資格勉強は冷静に判断
違う分野の資格を同時に狙うのはおすすめしません
年間に資格取得するスケジュールを組むのはいいのですが、無理に詰め込みすぎて、同じ期間に2つ以上の資格勉強をする方もいらっしゃいますが、管理人は、違う分野の資格を同時期に2つ以上狙うのはおすすめしません。
例えば
などの違う分野の資格です。
その理由は、
などが挙げられます。
しかし、危険物取扱者乙種や、消防設備士などの「複数受験制度」がある試験に関しては例外と考えてください。
同じ分野の資格を狙うなら同時でもOK
一方で、関連する分野の資格を狙うなら、同時に勉強しても問題なく成果を目指すことができます。
その理由は、次のとおりです。
資格初心者は危険物取扱者がおすすめ
ここまで読んでいただいた方の中には、「最初はどの資格に挑戦しようか迷う」という方もいると思います。そんな方は、まず「危険物取扱者乙種」の資格に挑戦することをおすすめします。
その理由は、
などがあります。お手頃とまでは言いませんが、頑張れば、いち早く成功体験をすることができます。

成功体験ができると次の挑戦に意欲的になることができます。
もし、独学に行き詰まったら通信講座も検討してみては?
高校生活は勉強ばかりではありません。
忙しい方も多数います。
独学では限界を感じる方は通信講座を検討してみてはいかがでしょうか?
スキマ時間を使って勉強したり、合格に必要なノウハウが備わっています。
通信講座を検討したい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

第2種電気工事士、危険物取扱者乙4類を目指す方には、月額制通信講座についての記事も用意してあります。

資格取得を目指す皆さんへ
ここまで読んでくださったみなさんには、資格試験にどんどん挑戦していただきたいです。
このサイトでは、それぞれの立場に合った資格を随時紹介していきますので、興味がある方は、ぜひ他の記事も参考にしていただけると幸いです。
以上、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
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